色々な方がブログで解説していますが、貸株はリスクに対してリターンが少なすぎるのでやらない方が良いと思います。
リスクは色々ありますが、証券会社が倒産した場合、株が戻ってこない可能性が高いが一番のリスクです。
僕は数学は苦手なのですが、幸いにしてプログラミングはできるので一寸シュミレーションしてみました。
- 貸株金利 1%
- 証券会社が倒産する確率 1/300 (300年に1度証券会社が倒産するなどして株が返ってこない)
- 資産の内、貸株にする割合 75%
- 貸株をする期間 30年
- 貸株以外では1円も損も得もしない
として、得られる期待値、最大値、半分以下になる確率を出してみました。 (貸株金利は多めに、倒産確率は低めに見積もったつもりです。)
import numpy as np rng = np.random.default_rng() interset_rate = 0.01 # 貸株利子率 bankruptcy_prob = 1/300 # 倒産確率 investment_ratio = 0.75 # 資産の内貸株にする割合 span = 30 # 貸株をする期間 number_of_simulations = 1_000_000 X = [] for _ in range(n_try): x = 1 for _ in range(span): inv = x * investment_ratio keep = x - inv if rng.random() <= bankruptcy_prob: inv = 0 else: inv = inv * (1+interset_rate) x = inv + keep X.append(x) X = np.array(X) print('期待値: {:.3f}'.format(X.mean())) print('最大値: {:.3f}'.format(X.max())) print('半分以下になる確率 {:.3f}'.format(np.mean(X <= 0.5)))
結果は
- 期待値: 1.161
- 最大値: 1.251
- 半分以下になる確率 0.095
でした。
つまり、30年運用して資産が平均16%、最大25%ほど、増えるのに対して資産が半分以下になる確率は9.5%ほどあります。
かなり貸株が有利な想定にしていますので、元の資産1に対して平均1.161倍になるという結果になりましたが、個人的には貸株は個人の資産形成としてはリスクが大きすぎると思いますが、あなたはどうでしょうか。