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個人の投資の記録です

2023年4月のIMF世界経済見通しとインド、東南アジア新興国投資

2023年4月11日、国際通貨基金IMF)が2023年4月のWorld Economic Outlook(WEO)(世界経済見通し) を発表しました*1 。今回の見通しによると、世界経済は2028年まで3%程度の低成長が予想されています。その中で僕が注目しているインドとアジア新興国について調べてみました。

IMFのWEOデータベース*2 から実質GDPの予測値を抜き出し、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、世界、先進国、新興国・途上国経済の実質GDPの伸びを比較してみました。以下はその結果です。

実質GDPの伸びと予想、前年比%
インド インドネシア マレーシア フィリピン タイ ベトナム 世界 先進国 新興国・途上国経済
2021 9.050 3.703 3.092 5.703 1.563 2.562 6.275 5.436 6.882
2022 6.831 5.309 8.694 7.599 2.644 8.018 3.416 2.661 3.957
2023 5.890 4.952 4.481 6.033 3.405 5.763 2.831 1.260 3.928
2024 6.331 5.060 4.529 5.807 3.597 6.852 3.023 1.352 4.158
2025 6.206 4.971 4.362 6.098 3.262 6.758 3.157 1.825 4.043
2026 6.068 4.960 4.397 6.216 3.074 6.652 3.160 1.862 4.006
2027 6.002 4.961 3.903 6.333 3.039 6.689 3.065 1.782 3.885
2028 6.042 4.969 3.929 6.412 3.053 6.657 3.049 1.755 3.859

https://www.imf.org/en/Publications/WEO/weo-database/2023/April/download-entire-database から抜粋

このデータから、2028年までの間において、インドとインドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムといった東南アジア新興国は他の地域に比べて実質成長率が概ね高いことが分かります。

経済成長と株式市場の成長は必ずしも一致しませんが、これらの国への投資にはチャンスがあると思います。インドと東南アジア新興国は、人口増加や経済発展に伴うインフラ整備などの要因により、将来的な成長が見込まれる地域と言えます。

しかし、投資を行う際には、政治的リスクや通貨リスク、地域による経済のばらつきなども考慮する必要があります。そのため、個別の国への投資でなく、インドと東南アジア新興国全体に分散投資を行うことで、リスクを軽減しながらチャンスを捉えらると思っています。

まとめると、IMFの最新の世界経済見通しによれば、世界経済は2028年まで低成長が続く見込みですが、インドと東南アジア新興国には投資チャンスが存在すると言えるでしょう。