新聞を取らなくなって10年以上経ちますが、正月に実家に返って久しぶりに新聞を読みました。
その中に主要企業の経営者が2019年の株価を占うという記事がありました。
日本掲載新聞1月1日朝刊(著作権保護のため、不鮮明な画像となっています)
予想した日経平均株価の予想の高値の平均は24万円弱、安値の平均は19万円強です。年末からの値下がりを知っていると 楽観的な予想 と感じます。
それ自体はインタビューをしたのが年末に下落する以前だろうと思いますので仕方ないと思います。
ただ、変動幅については、ちょっと疑問があります。各経営者の予想の変動幅を (高値-安値)÷高値として、ヒストグラムを作成してみました。
主要企業経営者の予想した日経株価の変動幅 = (高値-安値) / 高値 (%)
平均値、中央値ともに 20% 程度です。
ところが、2000年から 2018年の日経平均の変動幅はどうだったでしょうか。
同じように各年度の変動幅を (高値-安値) / 高値 と定義してヒストグラムを作成してみました。
2000年から2018年の日経株価の変動幅 = (高値-安値) / 高値 (%)
リーマンショックのあった 2008年の50%を超える変動幅を別にしても、ほとんどの年で20%を超えています。20%を下回るのは2007年(19.8%)だけです。
企業経営者は日経平均株価の予測そのものに長けている必要はないとおもいますが、企業を取り巻く社会環境のリスクとしての変動幅を小さく見積もりがちなのは、あまり宜しくないのではと思います。
( なお、この記事は話のネタとしては面白いので切り抜きを取っておいて年末に答え合わせをしたいと思います。 )
注: 2000年から2017年の日経平均株価の最高値、最安値に関しては 日経平均株価 - Wikipedia を参考にしました。